冬の薄い日差しの中で
冬の薄い日差しが柔らかい野道を歩いた
そのぬくもりに背がホッコリした
この間まで 金襴緞子をまとっていたのに
みんな脱ぎ捨て眠りに入った里山
野の草も人もみな静かになった感じ
年賀状を作ろうかと
和紙の箱を持ち出してあれこれ探っていると
母の詠んだ歌(短歌)が出てきた
夏の夜の澄んだ月を歌ったもの と
道端の石に腰を下ろしてのちょっと嘆きのあるもの
その時の母のいる情景が浮かんだ
父亡き後一人暮らしになってしまった母・・・・
子どもが4人もいながら・・・・・
様々な思いが母の胸にあったことを思い
辛い気持ちになってしまった
でも 晩々年は 4人の子どもが交代でサポートしたことよかったよね
せめてもの 罪滅ぼしにして欲しい
来年は13年忌になる母
何年過ぎても母への思いは新しい
自分の年齢が上がるほど深くなる
そんな日の午後
里の兄が沢山のリンゴをもってきてくれた
by jarippe
| 2016-12-14 09:55