♪ ふるさと
イチョウが色づいた通りを抜けて
実家の畑へ玉ねぎの苗を植えに行った
春の田植えとこの時期の玉ねぎの植え付けの手伝い
年中行事のようになっている
シラカバの通りが今年も青い空に映えていた
いつもと変わらない景気にホッとする
腰を丸めて細い苗を一本一本植える
冬に耐え来年6月頃に元気な 新玉ねぎになってくれるだろう
ときどき腰をのばして遠くの山を眺める
父も母も何度となく眺めただろう景色だ
父も母も毎日のように這うようにして草を抜き耕していただろう畑
あの頃もっともっと手伝いに来ればよかった
そんな事ばかり思いながら一本一本植えた
きっと兄も父母のように畑を耕しながら
父母の働く姿を想像していることだろう
元気いっぱいだった兄も高齢になり
体と向き合い体と相談しながらの畑仕事
出来ることしか出来ないね・・・・
こうして手伝いに行かれることも幸せなことだと感じる
♪ うさぎおいし かのやま
こぶなつりし かのかわ
・・・・・・・・・
山はあおきふるさと 水はきよきふるさと
・・・・・・・・・・ ♫
この歌は何度歌ったことか
その度に里を思い 父母を祖母を思い子供のころを思い出している
先の地震での原発事故により故郷を離れた方々は
この歌を歌えないという
辛く悲しく寂しいばかりだ と
いつだったかの新聞の記事に胸が痛くなった
いろんな事情で故郷を離れ 故郷がだんだん遠くなり
いつの日に帰らん・・・・・の思い
故郷が遠くなればなるほど想いは大きく強くなるように思う
だからこその〝ふるさと”なのかもしれない
自分の思いだけで描いていたこの歌が それだけではないものになった
by jarippe
| 2017-11-08 09:08